こんにちは、だーこまです♪
先日(と言ってもだいぶ前ですが)、じんじょさんが紹介していて気になっていた『友だち幻想』
ようやく購入できたので読んでみました
じんじょさん紹介してくれてありがとうございます!(そして勝手に紹介してすみません)
ちなみに私はじんじょさんのブログのファンでして、仕事で疲れ切ってしまった時このブログに出会ってめちゃくちゃ元気をもらいました。
よかったら足を運んでみてください^ ^
とても良い本でした。

この本にもっと早く出会いたかった!



人間関係の悩みオンパレードでしたものねぇ
人間関係の悩みって誰しも一度は経験したことがありますよね
この本を読んだらちょっと心が軽くなるかも。



ということで早速まとめていきます
- 極力ネタバレなしで紹介する
- 心に残った言葉(文章)は書き出す
この本について
概要
友だちは何よりも大切。でも、なぜこんなに友だちとの関係で傷つき、悩むのだろう。
人と人との距離感覚をみがいて、上手に〈つながり〉を築けるようになるための本。
本書 内容説明
私は本書をじんじょさんのTwitterで知ったのですが、たくさんの著名な方もおすすめしてたんですね
- 又吉直樹さん
- 齋藤孝さん
- 壇蜜さん・・・など
でもこういう絶賛されている本、いざ読んでみたら微妙だったとかあるじゃないですか
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全然そんなことなかったです



私もこの本おすすめしたい1人になっちゃいました
きっと誰もが感じたことのある悩みだけど、それを上手に説明できない
本書はそんな「当たり前の悩み」をわかりやすく説明しているから、読んだ後の満足感があるのだと思いました
著者について
菅野 仁(かんの ひとし)さんは、宮城教育大学で教授をされていた方です
専攻は社会学(社会学思想史・コミュニケーション論・地域社会論)
本書の他にも多数著書を出しています。
経歴だけ見ると、なんとなく難しいお話なのかなと思いましたが、全然そんなことなかったです。
本書を書くきっかけの一つに娘さんが友人関係で悩んでいたことがあるそうです。
なので、親が子に「こんな風に付き合ってみたら?」と説明するような易しい言葉で書いています。
本書をおすすめするポイント


私が感じた本書の魅力は以下の3つです
- 「人間関係の悩み」は私だけじゃなかったと心が軽くなる
- 程良い文章量。時間がない私たちでもサラッと読める!
- 上手な他者との関わり方を学べる
一つずつ詳しくお話ししていきます!
「人間関係の悩み」は私だけじゃなかったと心が軽くなる
友だちってみんな仲良しじゃないといけないの?
あなただったらこの答えにどう答えますか?



もちろんみんな仲良しが一番!
私は工業高校出身です。
工業高校だから女子が少ない分、みんな仲良しが当たり前だったんですよね。



分け隔てなく仲良くしてくれた友達には感謝してます
でも、クラスの女子13人で「みんな仲良くしよう」に疑問を感じていた時期がありました。
- 移動教室や昼休みのご飯はみんなで一緒でなければいけない
- 男子とばっかり話している女の子は変な子扱いされる(仲間外れはしない)
- 当時流行っていたドラマを見ていないと話についていけない



便器3つしかないのに、休み時間の度に13人でトイレに行くの変だろって思いながら行っていました笑
教室移動の際のんびりしている子がいました
女子全員13人行動が鉄則なので、そののんびり移動したい子に合わせて行動します。
製図の授業で欠けていないT定規を使いたいから、早く製図室に行こうとすると「なんで先に行くの?」と言われたことがありました。



良いT定規が使いたいからだよー!!
明白だろう!コノヤロウ!!
と当時は言いたかったけど言えなかったです・・・。ハイ。
その他にも、当時流行っていたドラマを知らなかったら「え・・・」と友人にガチで引かれてた気がします



強化部に所属していたため、朝練、夜練と四六時中部活ばかりしていた私にはドラマを観る心の余裕はなかったです



そして話が合わなくなってたね
何この縛り。正直めちゃくちゃ疲れる。
しかもどんなところでも陰で悪口言う子はいるんですよね
「みんなと同じことをしていないと私も仲間外れにされるんじゃないか・・・」
めちゃくちゃ怖かった記憶があります。(ちなみにこのことは杞憂でクラスメイトに仲間外れにはされませんでした。たぶん・・・)
本書 p53
とにかくいつも一緒に行動しなきゃいけない雰囲気があって、それがとても重荷だった。抜け出すにも抜け出せないし、距離を少し取ろうとすると「なんか冷たい」とか、「今までとちょっと違う」など言われ、いついじめの対象になるかわからない。距離をとって孤立するのも怖い。そんな毎日



私と同じ!
本当は幸せになるための「友だち」や「親しさ」のはずなのに、その存在が逆に息苦しくしたり、相手も息苦しくなっていたりするような、妙な関係が生まれてしまうことがあるのです。
私はそれを「同調圧力」と呼んでいます。
本書 p52
この文章を読んだ時、学生時代これが苦しかったんだ、そして同じように悩んでいる人は私だけじゃなかったんだと心が軽くなりました。
その他にも「人間関係」について、こんなことあったなぁ、ありえるなぁと共感できる話を交えながら解説してます。
この悩み、私だけじゃなかったんだ
これって結構大切だと思うんですよね
程良い文章量。時間がない私たちでもサラッと読める!
この本は約2時間ほどで読み終わることができました。



本書のページ数は150ページほど



字も大きめなので読みやすいよ!
人との付き合い方について書かれた本は「この場合はこうしましょう」とたくさんの事例を交えて書かれていることが多いです。
その結果ページ数が増え、読むのに時間がかかる本も多い気かします。
本書は、「友だち」についての本質を書いているので、簡潔で読みやすいです。
また先述したとおり、菅野さんの娘さんが友人関係で悩んでいたことをきっかけに書いた本ということもあり、「もし自分の子供が友だちとの付き合い方に悩んだら、どうアドバイスしたら良いんだろう」という目線で書かれているので、専門的な難しい言葉はほとんどなく読みやすかったです。
併せて、箸井地図さんの内容に合わせたイラストでよりイメージもしやすく、読みやすさを加速させていると感じました。
日々やることに追われて忙しく過ごさせれてる皆さんが多いと思います。
本書のおすすめの読み方は、まずはサラッと全体を読んで、気になるところを再度ゆっくり読むです。
全体の文章量がそこまで多くないからこそ、試してみて欲しい読み方です。
上手な他者との関わり方を学べる
学校では「クラスみんな仲良くしなさい」と先生に言われたことはないでしょうか?
もしくは自分の両親に言われた経験がある人もいるかもしれません
高校時代の例でもあるとおり、私は「みんな仲良く」が苦手な時期がありました。
その度にみんなと仲良くができない自分はダメな人間とコンプレックスを感じていたんですよね。
今でも心から仲が良いと感じられる友人は片手で数えられるほどしかいません。



ひーふーみー・・・あれ?



友だち少ない?
こうした状況の中で、クラスで本当に「こいつは信頼できるな」とか、「この子と一緒にいると楽しいな」という、気の合う仲間とか親友というものに出会えるということがあれば、それはじつは、すごくラッキーなことなのです。
(中略)
そういう偶然の関係の集合体の中では、当然のことですが、気の合わない人間、あまり自分が好ましいと思わない人間とも出会います。そんな時に、そういう人たちとも「並存」「共在」できることが大切なのです。
本書 p69-70
たまたま同じクラスになった友人で仲良しが必ず見つかると思ってはいけない。
これは冷たい言葉にも聞こえるけど、実際そうだよなと思うと心も軽くなるし、そんな状況下で「この人居心地いいな」と思える人と出会えたら「自分めっちゃラッキーやん!」って幸せを感じられるし、その子のことを大切に想うことにもつながる気がします。
そしてさらに大切なのは、「気が合わない人」とは関わらないではなく、程よい距離感を持つことが重要と述べている点だと思います。



このことについて明言化している本は少ないかも
その他にも、他者との付き合い方について「ああ、こうすればよかった」と多くの発見がありました。
きっとあなたや大切な人が人間関係に悩んでいるときに役に立つヒントがたくさん見つかると思います。
おわりに


私自身、今でも人との付き合い方は得意ではないです。



基本人見知り。
とりあえず笑ってやり過ごします
なので、人との距離感が上手に取れない自分にコンプレックスを持っていました。
けど、この本を読んでそう言う悩みがあるのは私だけではないし、コンプレックスに感じる必要はなかったと思える様になりました。
この本はどちらかというと「人間関係に悩んだ人にどうアドバイスするか」という目線で書かれている印象があります。
将来自分が子どもをもつ親になった時、友人関係に悩んでいたら
「みんなと仲良くしなさい」
と言うのではなく、
「その子との適切な距離の作り方を一緒に考えよう」
と言えるようになりたいなと思いました(実際上手に言えるかはわかりませんが・・・)
ぜひ書店で見つけたら、手に取ってみてはいかがでしょうか?



最後まで読んでいただき、ありがとうございました
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