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【読書録】ファーストラヴ|島本理生

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こんにちは、だーこまです♪

今回は、島本理生さんの「ファーストラヴ」の読んだ感想を書こうと思います

だーこま

実は読むのは2回目

近くの古本屋さんに売っているのを発見。

数年程前に読んで、結末どうだったけ?と気になり読み直しました。

しろさん

記憶力ないから、よく結末を忘れてるよね

だーこま

それは言わないお約束ですよ☆

しろさん

・・・

2回目ですが、一気に読んでしまいました

ただ女性からすると、少し読むのが辛くなる本かもしれません

 

テーマはまさしく「愛」です

 

私の感想(備忘録)も交えながら、本書の魅力をお伝えしていきたいと思います

読書録のポイント
  • 感想はネタバレしないように書く
  • 心に残った言葉(文章)を書き記す

 

目次

この本について

概要

夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が逮捕された。彼女は父親の勤務先である美術学校に立ち寄り、あらかじめ購入していた包丁で父親を刺殺した。環菜は就職活動の最中で、その面接の帰りに凶行に及んだのだった。環菜の美貌も相まって、この事件はマスコミで大きく取り上げられた。なぜ彼女は父親を殺さなければならなかったのか?
臨床心理士の真壁由紀は、この事件を題材としたノンフィクションの執筆を依頼され、環菜やその周辺の人々と面会を重ねることになる。そこから浮かび上がってくる、環菜の過去とは? 「家族」という名の迷宮を描く傑作長篇。

第159回直木賞受賞作。

内容紹介

 

なぜ娘は父親を殺さなければならなかったのか?

帯に書いていたこの文章。正直この言葉で手に取ったと言っても過言ではないです。

だーこま

え?お父さん殺しちゃったの?

 

また装丁のデザインが良いですよね

引用:橋爪 彩ブログより

前髪で顔の見えないミステリアスな女性と骸骨・・・

初めてこの本に出逢った時、これは読むしかないっしょ!と迷わずでした

後々知ったんですけど、これ写真かと思っていたら絵だったんですね・・・

橋爪 彩|「ファーストラヴ」島本理生 装丁画

しろさん

絵なの!?
写真かと思った

だーこま

一生懸命書かれた絵を写真と思ってごめんなさい

 

2021年2月に映画公開予定。

だーこま

主人公の真壁由紀を北川景子さんが演じるのはイメージ通りなので楽しみ

しろさん

聖山環菜役の芳根京子ちゃんかわいい

映画を観る前に原作を読まれてみるのも良いかもですね

 

登場人物

結構たくさん登場人物がいたので、人物紹介を書こうと思ったんですが、映画公式ホームページが良い感じにまとめてらっしゃったので詳しくはそちらを見た方がイメージしやすいかも・・・

 

主要人物

真壁 由紀(まかべ ゆき)
  • 本作の主人公
  • メディアにも出演している臨床心理士。
  • 殺人容疑で逮捕された聖山環菜を取材する
聖山 環菜(ひじりやま かんな)
  • 父 聖山那雄人(なおと)を殺害した疑いで逮捕されている
  • 22歳。アナウンサー志望の現役女子大生。
庵野 迦葉(あんの かしょう)
  • 聖山環菜の弁護士
  • 我聞の弟
  • 由紀と大学が同じ
真壁 我聞(まかべ がもん)
  • 由紀の夫
  • 職業はカメラマン
真壁 正親(まかべ まさちか)
  • 由紀と我聞の息子
  • 小学4年生
聖山 那雄人(ひじりやま なおと)
  • 環菜の父
  • 職業は画家。美術学校の先生もしている
  • 環菜によって殺害された
聖山 昭菜(ひじりやま あきな)
  • 環菜の母
  • 夫 那雄人殺害後は入院中
  • 環菜とは対立を選ぶ
だーこま

他にも登場人物がたくさん!

しろさん

筆者は書いているうちに面倒臭くなった模様。
映画公式ホームページを見るのが良さそうですね

3つのおすすめポイント

本書についての魅力ですが、以下の3つがポイントかなと思いました

  1. ストーリー性
  2. 共感性
  3. 救われてほしいという感情移入

1つずつ見ていきましょう!

ストーリー|2人の過去がページをどんどんめくらせる

本作は環菜と由紀の2人の過去を中心に構成されています

 

環菜が父親を殺した動機

環菜は逮捕時に父親殺害について「動機はそちらで見つけてください」と言っています

(実際はこんな挑発的な言い方ではなかったのですが・・・)

 

環菜は「なぜ父を殺したのかわからない。そして自分は嘘つきだから」と話します

「正直に言えば、私、嘘つきなんです。自分に都合が悪いことがあると、頭がぼうっとなって、意識が飛んだり、嘘ついたりしてしまうことがあって。だから、そのときもとっさに自分が殺したことを隠そうとしたんだと……」

本文 p 25
だーこま

なんで彼女は自分のことを嘘つきだと言うのだろう?

環菜と関係がある人物をあたっているうちに彼女の過去が徐々に紐解かれていきます。

 

由紀と迦葉の過去

環菜の過去を知る中で、主人公の由紀の過去を触れられていきます。

序盤の方で迦葉との意味深な文章があるんですよね

「今日からはお義姉さんって呼ばせてください。まあ、慣れないけどね」

と冗談めかして言った。

 親族たちがあきれたように受け流し、私は表情をなくしたまま、よろしくお願いします、と呟いた。

 右手に握りしめた椿の枝のひどく硬い感触を今も覚えている

本文 p11
だーこま

え、もしかして恋仲だったの・・・?

しろさん

我聞さんという素敵な旦那様がいてそんなことはないでしょ。

 

環菜も由紀の過去を知るうちに、心が辛い・・・ってなるのですが、今後の展開が気になって次々ページをめくってしまいました

共感|男性への恐怖心

多くの女性は、男性に恐怖を感じた経験があるのではないでしょうか?

  • 痴漢
  • 道で出会った変質者
  • ストーカー
  • DV
  • 虐待
  • 強姦

・・・など、書くのも嫌な言葉たち。

上記の内容以外にも、男性との力の差や父親の絶対な存在などもあるかもしれません。

だーこま

私自身は中学生の頃、知らないおじさんに下半身見せられたことあります
本当に怖かったし、気持ち悪かった・・・

しろさん

海外の女性に比べて、日本人は嫌だときちんと抵抗できる人が少ないとか。
性被害の多さに驚愕です

 

基本的に男性の方々は優しく素敵な方ばかりです

でも一定数、女性に対して攻撃してくる男性がいるのも事実です

 

本書には多くの女性が登場します

  • 由紀
  • 環菜
  • 香子
  • 昭菜
  • 由紀の母親
  • 迦葉の母親
  • 浅田七海・・・

印象的だったのは、何かしらの男性へのトラウマがある方が多いこと

彼女たちは傷つき、自分を守るため手段を考えていきます

なんというか、彼女にはその手段しかなかったのだろうけど、辛すぎる・・・

だーこま

特に環菜・・・。
こんなに良い子なのになんでだよ!ってなりました

みんな勝手。本当に自分のことばかり。

環菜と対立する母親の昭菜も寂しい人で、彼女も救われてほしいと思いました

環菜にしたことは許せないけど・・・

 

由紀の言葉で印象的な一節があります

「女の子の周りにはいつだって偽物の神様がたくさんいるから。それで自殺してしまう子もいれば、生き延びて、トラウマを乗り越えたり、本当の愛を知って回復するケースもある。環菜さんも、もう少しだけ待って逃げ切れば、あるいは」

本文 p 243

 

由紀の場合、彼女もたくさん傷ついたけど、院長先生や我聞さんに出逢えたことは本当に良かったと思います

だーこま

本当に我聞さんは素敵な方。
外見だけでなく中身もイケメン。こんなすごい人いるの?

 

直接的な描写はほとんどありませんが、それでもめちゃくちゃ嫌な内容も多い

男性の皆さんも、「俺は女性には優しいし問題ない」と思っていても、認識が違う可能性も高いです。

だーこま

ぜひ他人事と考えず、読んでほしいです

 

救われてほしい|虐待が与える人生への影響

虐待って攻撃するものばかりかと思っていたので、こういう虐待もあるのかと思いました

  • 親に安心できない環境。
  • 外からはわかりにくい虐待。
  • 周囲からは虐待だと思っていない虐待

環菜の幼少期の家庭環境は知れば知るほど、良い環境ではなかったと感じます

 

いい子なら、引き受けて良かった。

だけど悪い子ならば、引き受けたことは失敗。

本文 p108

こんな悲しい言葉はあるでしょうか  

環菜の出生について、両親の考えは最悪だし、それを知って育った環菜を考えると心が悲しい気持ちになります

だーこま

もし自分が環菜だったら・・・と考えると死にたくなる

小さい頃の世界って家族中心で、とりわけ親からの影響が大きいわけですよね。

そんな親と一緒にいると安心できない。常に緊張しているような環境ってどんな感じなんだろう

 

読んでいるとだんだん鬱々としてきますが、彼女が救われるのを見たい・・・

その一心でページをめくっていきました

 

環菜の心の傷は一生消えることはないし、理解してくれない人たちもいるのも事実。

ただ、読み終えたとき、100%良かったとは言えない現実でも、彼女が自由になれたことは良かったです

だーこま

言葉では上手に表せないけど、最後は環菜はこの先辛いことがあっても、乗り越えていける!と光が感じられストーリでした

まとめ

おすすめしたい本だけど、なかなか上手に言語化できなくて、書くのに何日もかかってしまいました

(そして対して上手にまとめられなかった・・・)

だーこま

すごく複雑な気持ちを言葉にするって難しいですね・・・

しろさん

語彙力・・・

 

本の7割くらいが人間の嫌な部分でできているって感じですが、救われる言葉もたくさんありましたよ!

我聞さんの言葉が優しい気持ちにさせてくれますが、迦葉が弁護士になったエピソードが好きです

「迦葉は頭いいから、医者か弁護士になればいいって。単純だろ。だから俺がつい、人助け興味ねーって言ったらさ。だからいいんだ!ていきなり力説されて」

「どうして?」

「人助けしたいやつはたいてい同情できる人間しか助けたがらない。助けたくない人間まで助けなきゃいけないのが医者と弁護士だ。だから迦葉くらい引いている人間の方が向いてるって。正直、兄貴のことはアホだと思ってたから、俺びっくりしちゃってさ。こいつは敵わないかも知れないってその時思ったんだよ。でも敵わないのが嬉しかったんだよな。変かも知れないけど」

本文 p169-170
だーこま

我聞さーん!あなた仏様か何かですか!

我聞さんいて良かった。我聞さんも素敵だけど息子の正親も冷静な視点が好き。

この2人がいたからこそ、本書はさらに魅力が増えたんだと思っています。

 

時代も代わり、多くの情報が得られるようになったからこそ見えるようになってきた虐待、性問題。

本作は誰もが見たくない部分を切り拓いた作品でした。読んで良かった。

 

また次の新しい本との出会いを通して、心を豊かにしていきたいですね。

だーこま

それではまた!

今回のおすすめ本

 

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