こんにちは、だーこまです♪
インターンシップに来る学生や大学の後輩とお話ししていると・・・
〇〇の建築見にいきました。
細部までこだわっていて見応えありました
今建築のデザインコンペにチャレンジしているんです!
建築以外について興味を持っていることないのかな・・・?
こちらに話を合わせているつもりかもしれませんが、せっかくなら建築以外のお話もしたいなぁと思います
私も社会人になり7年目になりました
これから建築業界で働きたい学生に言いたいことは、建築分野ばかりに力を注ぐべきではないよということです
今回はなぜ、学生時代に建築のことばかりしてはいけないのか?についてお話ししたいと思います
- これから建築関係のお仕事をしたいと思っている方
- 建築学生さんはどんなスキルが求められているか知りたい方
ではさっそくレッツゴー!
なぜ学生時代に建築分野にばかり興味を持つのがいけないのか
建築を学んでいるのに、建築を学ぶのを否定される・・・
なんでだよ〜!
否定しているわけじゃないよ!
もちろん学生時代の建築の知識・スキルを学ぶことは大切です
例えば・・・
- コンクリートはどうやってできるのか
- 近代建築の3代巨匠は誰か?
- 構造計算ってどうするの?
など知っておきたい知識はたくさんありますし
- 測量器具の使い方
- 図面の引き方
などを身に付けておくべきスキルもたくさんあります
理解していただきたいのは、それだけではダメだよということです
働く相手は建築に興味がある人ばかりではない
一般の方々はあなたみたいに建築大好き人間ばかりではないんです・・・
隈研吾と一緒に仕事したんですよ!
ふーん・・・
(そんなにすごいことなの?)
あれ、反応悪い・・・!?
しろさん、気持ちわかりますよ!
でも我々の世界はマニアックな世界でもあります
相手と良い関係を築くために大切なことの一つに、相手との共通点を持つというのがあります
学生時代、建築のことばかりしていましたというなら、合わす話もないので会話が続きません
そして距離をおかれます・・・
しろさんっていつも難しい話するなぁ・・・
うぅ・・・悲しい
元気出して・・・!
建築という1つの武器で戦うのは得策ではない
建築業界でお仕事するにしても、建築が好きでこの業界を選んだ人ばかりではありません。
- 職場が自宅から近かかったから
- 将来自分が家を建てる時にお得に建てれそうだから
- インテリアは好きだし、なんとなく建築業界も良いかな
建築に夢を持っている人ばかりではないの・・・!?
なんか建築のお仕事って、たくさん給料もらえそうじゃん!
当たり前ですが一緒に働くスタッフたちが、学生時代は建築学を学んできた人ばかりではありません。
また、実際それは打合せを行うクライアントも同じです
むしろ、建築の言葉は独特な言い回しでわかりづらいことも多いので、噛み砕いて話す必要があるくらいです
営業マンでも建築について詳しい人より、様々な分野を広く知っている人の方が多くの契約につながっていました
建築に詳しいからと言って、お客さんの信頼を得られるわけではないんだね
建築の知識が多いからといって、周りに受け入れられるわけではない。
全ての知識が働く上で役に立つとは限らない
学校で学べる知識は、基本レベルを幅広くです。
実際の実務で考えると、どうしても知識が浅すぎます
そして先生たちも、実務を積んでいるわけではないので、知識に偏りがあるのです
なんでも教えてくれる先生でもわからないことあるの?
ところで、建築で使うCADソフトはいろいろあるのはご存知でしょうか?
建築系のCADソフトの例
- JWW_CAD
- AutoCAD
- Vectorworks
- Archicad
- Revit
- DRA-CAD
- ARCHITREND
こんなにあるの?
実際、学生時代に学んだCADソフトは使わなかったです
また会社独自のCADソフトを利用している会社もあるようです
学校によって様々なCADに触れさせますが、全て身に付けるのは厳しく、会社によって扱うソフトが違うので、学生時代につけたCADスキルが全く役に立たないこともあります
その他にも、例えば建築学科卒の新入社員に「採光計算しといて」とお願いしてみるとしましょう
しろさん、この建物の採光計算お願いしてもいい?
まかせてください!
できた〜?
学校で習ったみたいに、敷地と建物が平行じゃなくて・・・
どの数字で計算したらいいんですか?
実際に学校で勉強していたけど、しろさんみたいに手が止まってしまう人がほとんどです
法規の授業で採光については学んだけど、
- 補正係数の計算の仕方
- この部屋の採光はどれほど必要なのか
- 算定に必要な数値はどれか
- 緩和規定があるのか
など、あれどうしたら良いの?となることがたくさんあります
もちろん私もでした
実際学んでいても、普段使わなければ脳にとっては役に立たない知識。すぐに忘れてしまうものです
しかしそれも回数が積もってくると・・・
自分って役立たず・・・
何もわかっていなかった
学問と実務はどうしても違うので、そのことで落ち込む必要は全くないですよ!
みんな最初は初心者、わからないことがたくさんあって当然。
入社してからしっかり力をつけるぞ!という気持ちを持つことが大切だと思います
むしろ、「私はしっかり勉強していたし、優秀!」と思っている新入社員ほど、プライドが邪魔して、先輩方からのアドバイスを受け入れられず、結果として会社に馴染めず辞めていきました
個人的には、会社に入ってから得られる知識・スキルも多いので、必死になって覚えなくてもなんとかなったなと感じることが多いです
一生懸命調べて覚えようとしたものは簡単に忘れない。経験に勝るものはない。
あなたが働く業界は建築を頑張るのが当たり前の世界
私の就活のときの話です
あなたが学生時代に頑張ったことはなんですか?
建築です!
建築関係の資格もたくさん取りました!
あ・・・そうなのですね
(それって当たり前では?)
と誇らしげに答えてましたが、内定が取れたのは1社のみ・・・
今思えば、面接官の望んでいた答えではなかったとわかります
新卒採用
- 会社は学生の建築を頑張ったは曖昧すぎて役に立たないことを知っている
- 知識+実務で初めて技術職として評価される
- 資格自体がその会社に本当に役立つ知識ばかりではない
- 設計職の資格では、一級建築士・二級建築士以外はあまり評価されない(在学中取得できない)
例えば、私が学生時代数々の建築コンペに入賞し、デザイン力を評価できる実績があるなら別ですが、資格取得だと会社では持っている人が多いので普通のことなのです
私に内定を出した会社は、建築スキルを評価したのではなく、私が他の人の話を興味深そうに聞いていたのが印象に残っていたからとのこと
クライアントの細かい要望にも耳を傾けられそうだと思いました
ちなみに他の人の採用の決め手を聞いたところ・・・
バイトの話をした学生
新聞配達のアルバイトを6年間しています。
なので早起きが得意になりました
継続的に頑張れることを実証していて評価できるな
サークル活動の経験を話した学生
音楽全般が好きです。
ボイスパーカッションできます(その後、実際に披露)
度胸があるのがいいな!
音楽好きなら社員・クライアントの接点が持ちやすいため周りとも上手く仕事をやっていけそうだ
会社によって判断基準はそれぞれですが
- そもそも新卒採用は即戦力を期待していない
- 今いる社員と良好な関係で仕事ができるか
- その人自体の人柄、人間性の方が会社に適合しそうか
という目線で採用をしています
会社が欲しい情報は、未来のあなたが会社にどのように貢献できるかです
そのためには、
- あなた自身がどんな経験をしてきたか
- どんな生き方をしてきたか
- どんな性格なのか
に興味があるのです
建築業界で働くのに「建築に詳しいです」と伝えても、そもそも当たり前のこと。
実務・実績がないのと本当に「建築に詳しいかどうか」を証明できるものは何もない
まとめ ひとつを極めるのではなく、様々な分野に興味を持とう!
今回は、建築学生が建築分野にだけ興味を持ってはいけない3つの理由についてお話ししました
建築分野にだけ興味を持ってはいけない3つの理由
- 働く相手は建築に興味がある人ばかりではない
- 全ての知識が働く上で役に立つとは限らない
- あなたが働く業界は建築を頑張るのが当たり前の世界
建築分野にばかり熱心になりすぎると、思った以上に役に立たず
詰んだ・・・
となる可能性もあります
社会人になることは、ゴールではなくスタート
建築業界に入れば、たくさんの経験・知識を得ることができます
社会人になってからもたくさん学ぶことができるんだね!
せっかくなら学生のうちに様々な分野に興味を持ち、たくさんの経験・発見をして人生を豊かにしていきましょう!
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